真言密教と日本文化
加藤精一博士古稀記念論文集
 
 松崎恵水・吉田宏皙 他

上巻〔日本篇〕
弘法大師空海と日本書道◎松崎惠水/成仏論考◎吉田宏晢/空海が用いた『般若心経』について◎大澤聖寛/入智の偈頌◎伊藤教宣/弘法大師の両部思想◎乾 仁志/空海思想の成仏と菩提心について◎目黒宗榮/空海から済暹まで◎堀内規之/真言密教の律典について◎白石卓秀/六大法身◎橘 信雄/明恵の釈尊観をめぐって◎粕谷隆宣/永観の法身観◎舎奈田智宏/『大疏百條第二重』の古板と新刊の相違について◎榊 義孝/六字経法と密教の六観音◎苫米地誠一/最澄と徳一の行位対論◎大久保良峻/真実曼荼羅と形像曼荼羅◎福田亮成/両部曼荼羅の形態とかたち◎真鍋俊照/中国思想からみた正系現図曼荼羅◎中村幸真/真言声明醍醐流〈理趣経讃〉の二種の譜◎新井弘順/醍醐寺所蔵「雅厳授与記」◎坂本正仁/真言寺院におかれた年分度者◎武内孝善/長谷信仰の伝播と長谷寺の性格◎笹岡弘隆/近世南部藩における出羽三山信仰◎藤田祐俊/薩摩坊津一乗院と紀州根来寺◎赤塚祐道/遍路ブームと団塊の世代◎星野英紀/四国遍路のいわゆる四転説の成立◎頼富本宏/戦後真言宗豊山派社会事業の展開◎山口幸照

下巻〔インド・中国篇〕
唐中期の金剛般若経疏◎平井宥慶/もう一つの共生社会論◎小小山典勇/中国古歳時記中の仏誕日と習俗◎田中文雄/善無畏の胎蔵大日解釈について◎高田良海/不二摩訶衍と一心二法二門論◎早川道雄/『仁王陀羅尼念誦儀軌』について◎山口史恭/『大宝積経』「摩訶迦葉会」に説かれる発菩提心◎加藤純一郎/五姓格別の源流を訪ねて◎佐久間秀範/尊勝陀羅尼成立考◎佐々木大樹/『カダム全集』所収のリンチェンサンポの著作について◎川_一洋/『__耶経』蔵・漢訳テキスト研究I◎伊藤堯貫/文殊具密流の伝える死者儀礼◎桜井宗信/『サーダナマーラー』「仏頂尊勝成就法」和訳およびテキスト◎森 雅秀/『華積陀羅尼神呪経』に見る初期密教の特徴◎大塚伸夫/毘盧遮那を中尊とするマンダラ 序論◎野口圭也/『不空羂索神変真言経』に説かれる/  水護摩について◎木村秀明/般若経の法身思想◎越智淳仁/般若理趣経の註釈的研究 三 「第二段 毘盧遮那理趣会品」「第三段 降三世品」◎高橋尚夫

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A5・上・箱 31,000  
ISBN 978-4-903470-26-9 2004/02