Śrāvakabhūmi and Buddhist Manuscripts
国際的な学術交流が盛んなことで知られる韓国・金剛大学と大正大学が共同開催し、高評を博した学術セミナー「『声聞地』と仏教写本」から、修道論と仏教写本に関する最新の英語論文11篇を収録
目次(和訳 : 倉西憲一・大正大学綜合佛教研究所主任)
〈Section 1〉
1. 山部能宜=「種子依をめぐる同時因果と異時因果の問題」
2. ロバート・クリッツァー=「『婆沙論』と『声聞地』における不浄観」
3. 阿部貴子=「『声聞地』における止と観」
4. パク・チャンワン(朴 昶奐)=「声聞乗・瑜伽師・経量部—種子としての六処殊勝について」
5. 石田一裕=「『声聞地』、初期アビダルマとガンダーラの仏教」
6. ダニエル M. スチュアート=「無表の知覚—仏教の思想および実践における体‐心の相互依存とその結果」
〈Section 2〉
7. 長島潤道=「『声聞地』梵文写本と漢訳・チベット語訳との比較」
8. 加納和雄=「スティラマティの著作における梵文題名についての覚書」
9. リ・ヨンジン(李 栄振)=「アーリヤ=ヴィムクティセーナ著『現観荘厳論注』の二つの梵文写本について」
10. スダン・サキャ =「ネパール仏教における写本文化について」
11. チャ・サンヨプ(車 相燁)=「チベットにおける「止」の絵画表現の役割と意義」